金子邦彦研究室インストールWindows の種々のソフトウェア(インストール)OpenCV 4.5.5 のインストール(Windows 上)

OpenCV 4.5.5 のインストール(Windows 上)

OpenCV は,実時間コンピュータビジョン (real time computer vision) の アルゴリズムと文書とサンプルコードの集まり.

【サイト内の OpenCV 関連ページ】

【OpenCV の公式情報】

OpenCV 4.5.5 Windows版のダウンロードとインストール

  1. GitHub の OpenCV の Webページを開く

    https://github.com/opencv/opencv/releases

  2. バージョンを選ぶ

    下図では,OpenCV 4.5.5 を選んで, 「Assets」を展開している.

    [image]

    他のバージョンを選んだ場合でも,これ以降のインストール手順はほぼ同じになる

  3. Windows 版が欲しいので「opencv- ... -vc14_vc15.exe」というような名前のファイルを選ぶ.
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  4. ダウンロードが始まる

    [image]
  5. ダウンロードした .exe ファイルを実行する

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  6. 展開(解凍)先は自動設定される.既定(デフォルト)のままでよい.展開(解凍)先は覚えておく.「Extract」をクリック

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  7. 展開(解凍)が終わると,展開(解凍)先に,「opencv」というディレクトリができ,その中にファイルができるので確認する

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  8. 展開してできたディレクトリを, 分かりやすいディレクトリの下に丸ごとコピーする.

    ここでは,「c:\opencv」にファイルを置くことにしている. この「c:\opencv」 は何に変えてもよいが,分かりやすくて,日本語を含まないものがよい

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  9. Windowsシステム環境変数 Pathに,c:\opencv\build\bin, c:\opencv\build\x64\vc15\bin追加することにより,パスを通す

    Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

    次のコマンドを実行.

    c:\opencv」は,実際にコピーしたディレクトリに合わせること.

    powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\opencv\build\bin\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")"
    powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\opencv\build\x64\vc15\bin\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")"
    
  10. Windowsシステム環境変数 OPENCV_DIR に,c:\opencv\build を設定

    Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

    次のコマンドを実行

    powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"OPENCV_DIR\", \"c:\opencv\build\", \"Machine\")"
    
  11. opencv_version にパスが通っていることを確認する

    そのために,新しく Windowsコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行する.

    エラーメッセージが出なければOK.

    where opencv_version
    

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Python で試用する

注意: Python で OpenCV を使うときは,pip でのインストールが良い. それは別ページ »で説明している.簡単に行うことができる.

ここでは,「最新の OpenCV を試したい」などのときに役立つと考えて, システムの環境変数 PYTHONPATH の設定により,OpenCV を使う方法を説明する. pip の管理外のファイルにパスを通すことになるので,あとで混乱が生じる可能性がある. 試用が終わったら,システムの環境変数 PYTHONPATH の設定を元に戻すことも検討すること.

  1. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

  2. numpy のインストール

    python -m pip install -U numpy
    
  3. OpenCV の Python 用のファイルがあるディレクトリを確認したい.

    カレントディレクトリを移動する操作

    cd c:\opencv\build\python
    

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  4. ファイルを確認

    「cv2」というディレクトリ(フォルダ)があれば OK.

    dir /w
    

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  5. システムの環境変数 PYTHONPATH の設定

    次のように,OpenCV の Python 用のファイルがあるディレクトリを設定する. ここでは,c:\opencv\build\python を設定している.

    (すでにシステムの環境変数 PYTHONPATH に何かを設定済みのときは, c:\opencv\build\python を追加する)

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  6. OpenCV のサンプルデータ の中の fruits.jpg を使う
    c:\opencv\sources\samples\data にある

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  7. Pythonの画像表示プログラム

    【Python の利用】

    Python は,次のコマンドで起動できる.

    • Windows では: python または py -3.10 のようにバージョン指定)
    • Ubuntu では: python3

    Python 開発環境(Jupyter Qt Console, Jupyter ノートブック (Jupyter Notebook), Jupyter Lab, Nteract, Spyder, PyCharm, PyScripterなど)も便利である.

    Python のまとめ: 別ページ »にまとめ

    import cv2
    bgr = cv2.imread('c:/opencv/sources/samples/data/fruits.jpg')
    cv2.imshow("", bgr)
    cv2.waitKey(0)
    cv2.destroyAllWindows()
    

    画像が表示されるので確認. このあと,ウインドウの右上の「x」をクリックしない.画面の中をクリックしてから,何かのキーを押して閉じる

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