Jirr は,IRRLICHT 3次元エンジン を Java から使えるようにするためのソフトです.
IRRLICHTは,もともと C 言語ベースの3次元エンジンです. IRRLICHT は,画像(カラー,モノクロ)の描画、2次元グラフィックス、3次元グラフィックス,イベント処理(マウス,キーボード等)の機能をもったゲームエンジンの決定版です. 画像ファイル読み書きの機能もありますし,スライダやボタンなどのGUI部品もあるので,困ることはありません. Java から使いたい(データベースやWebとの連携を手軽に行ないたい)という理由で, Jirr と組み合わせることにしました. 描画性能も,なかなか,良いようです
Jirr インストールディレクトリ等を決めておくこと。 このページでは Jirr インストールディレクトリを次のように書く.
実行に必要な jar ファイル,dll ファイル等が入るディレクトリ
前もって,Direct X 再配布パッケージをインストールしておくこと.
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_14 のようなディレクトリがあれば、イ ンストール済み。
Jirr がうまく動かないとき,DirectX ランタイムをインストールするとうまくいくことがある.
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35
必ず行うべき環境設定
;C:\Program Files\JIRR\1.4.2\lib\jirr142.jarを追加
;C:\Program Files\JIRR\1.4.2\binを追加
C:\Program Files\JIRR\1.4.2\bin ディレクトリの下にある 01.HelloWorld.bat などを実行すると, 新しいウインドウが開き,何か意味のある表示が出てくるはず.
「ファイル」→「新規」→「その他」→「Java」→「Javaプロジェクト」と操作して, Javaプロジェクト を新規に作成する.プロジェクト名は何でも良い.
いま作成した新規プロジェクトを右クリック, 「新規」→「フォルダー」と操作して,ディレクトリを作成する.(ディレクトリ名 mediaにしておくのが良い)
作成したディレクトリを右クリック.インポートを選び,「ファイルシステム」を選び, C:\Program Files\JIRR\1.4.2\media 下の全ファイルをインポート. ここには,デモプログラムの実行に必要な各種ファイルが入っている.
src を右クリック.クラス名はDemoのように付ける. https://irrlicht.sourceforge.io/phpBB2/viewtopic.php?t=13932 に記載のプログラムをコピー&ペースト
「package com.leadercode;」の行は適切に書き換える(クラス Demo を作ったときのパッケージ名にあわせる).
IrrlichtDevice device = のところは次のように書き換える.
IrrlichtDevice device = Jirr.createDevice(E_DRIVER_TYPE.EDT_OPENGL, new dimension2di(640, 480), 16, false, false, false, null);
プロジェクトを右クリック,「プロパティー」→「Java のビルド・パス」→「ライブラリー」→「外部 JAR の追加」と操作し,C:\Program Files\JIRR\1.4.2\lib\jirr142.jar を追加
今度は JIRR のソースコードをダウンロードし,解凍.Javadoc が含まれている. Eclipse でプロジェクトを右クリックして,Javadoc を設定
Demo.java を右クリック.実行 →Javaアプリケーション.灰色のウインドウが現れれば成功.